コンバットブーツ結びは、カナダ軍がブーツの靴紐の通し方として紹介している方法です。
本来はブーツ向けですが、スニーカー(ランニングシューズ)を履いた状態での通し方を、写真付きで詳しく紹介します。
コンバットブーツだの軍隊だの言うと、特殊そうに聞こえますが、見た目はオーバーラップのそっくりさんですので、気軽に試してみてくださいね。
▼参考にさせていただきました▼
https://www.fieggen.com/shoelace/index.htm
目次
コンバットブーツ結びのためのシューズ、紐通し穴の数、靴紐の長さと形状
靴紐は、基本的にはシューズに付属しているもので大丈夫です。
オーバーラップやアンダーラップと同じ長さを使います。
ブーツやスニーカーで、普段から靴紐が長く感じている場合は、短めの紐を購入して取り替えてもいいですね。
- 靴:ブーツ、スニーカー、ランニングシューズ
- 紐通し穴(アイレット)の数:いくつでも可能。偶数でも奇数でも全く問題なし
- 靴紐の長さ:通常の長さ。女性で6〜7穴なら100〜110センチくらい
- 靴紐の形状:平紐がおすすめ。ランニングシューズ付属の楕円形な断面の靴紐でも可能。丸紐でも可能だが緩みやすいかも
コンバットブーツ結びのやり方手順
シューズに足入れして、踵を合わせた状態で通していきます。
参考★説明写真のランニングシューズの仕様
- 左右:左足。内側=右側、外側=左側 と定義して書きます。
- 紐通しの穴:7つ(奇数)+1つ(ダブルアイレット用)
- 靴紐の長さ:128センチ(120センチのを使い続けて延びた状態)
- 靴紐の幅:5ミリ(これも延びる前は1〜2ミリ太かったかも)
以下、爪先側の紐通し穴を1番目の穴、足首に近い側を7番目の穴として説明していきますね。
写真にあるダブルアイレットのやり方は、こちらで詳しく説明しています。
まず、左右1番目の穴に上から靴紐を通します。
最後に左右同じ長さを残すためには、左右の紐の長さを同じにしておきましょう。左右の紐を同じ高さの穴まで通した時に、都度長さが揃っているか確認すると確実ですよ。
さて、ここから残りは、全ての紐通し穴へ、上から下へ通していきます。
ちょっとややこしいのですが、覚え方としてはこんな感じですね:
- クロスする部分では常に同じ紐が上にある
- 一つ紐通し穴へ通したら、次は必ずもう片方の紐を通す、の繰り返し
では続きです。左側1番目の紐を、右側2番目の穴へ、上から下へ通します。
右側1番目の紐を、左側2番目の穴へ、上から下へ通します。
今クロスして上に重なっている方の紐(左側2番目の穴から出ている方)が、これから常に上に重なります。
右側2番目の紐を、左側3番目の穴へ、上から下へ通します。
左側2番目の紐を、右側3番目の穴へ、上から下へ通します。
左側3番目の紐を、右側4番目の穴へ、上から下へ通します。
右側3番目の紐を、左側4番目の穴へ、上から下へ通します。
右側4番目の紐を、左側5番目の穴へ、上から下へ通します。
左側4番目の紐を、右側5番目の穴へ、上から下へ通します。
左側5番目の紐を、白い丸印の部分を通してから、右側6番目の穴へ、上から下へ通します。これは履いて歩いてからのベロ(シュータン)のズレ防止になります。
右側5番目の紐を、左側6番目の穴へ、上から下へ通します。
紐通し穴6つでしたら、この状態で蝶々結びをしてコンバットブーツ結びのできあがりです。7つあるならこの先へ進みます。
右側6番目の紐を、左側7番目の穴へ、上から下へ通します。
また、写真忘れてしまいましたが、左側6番目の紐を、右側7番目の穴へ、上から下へ通します。
最後は蝶々結びをしてコンバットブーツ結びの完成です。
コンバットブーツ結びで歩いてみた、走ってみた
コンバットブーツ結びは、オーバーラップと靴紐の通し方がほぼ同じなので足にフィットさせやすいです。
そもそも軍隊で推奨されている方法ですし、普通にサクサク歩けました。
また、走ってもみましたが、同じく普通に行けます。
ただ、長時間走ってみるともしかすると緩みやすいかもしれないです。
靴紐の通し方の中でもミリタリー系の用途があるものは、いざという時に靴紐を刃物で切ってブーツや靴を脱ぐことができるように、と考えられているからです。
このコンバットブーツ結びも、同じ紐がずっと表面にあるように通してますしね。
コンバットブーツ結びが向いているのは、こんな人やこんな時ですね。
- ブーツを左右均等なフィット感にしたい
- 機能的だけど密かに差がつく通し方をしたい
- ミリタリー系のコトやモノに興味がある人
コンバットブーツ結びの脱ぎ方、靴紐の緩め方
靴紐をコンバットブーツ結びで通したシューズを脱ぐ時は、足首側から順番に左右の紐を引いていけばいいので、単純です。
左右均等に、2本か3本づつケチらずにがっつり引いて緩めておけば脱ぐのは簡単。
履く時も緩めた分だけ、左右の紐をそれぞれ右手左手で持ち、同時に引っ張って締めていけば均等に締められますよ。
おわりに
コンバットブーツ結びのやり方、履いて歩いた様子、脱ぎ履きについて紹介してきました。
参考にしたサイトによると、この靴紐の通し方は、ヘリンボーン柄にも似ていると言われています。
由来は、靴紐の互い違いな重なり方からですね。
実用的なだけでなく、おしゃれなエピソードもある通し方。
手持ちのブーツやスニーカーでやってみてくださいね。
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