ランニングシューズやスニーカーの靴紐が長いこと、ありますよね。
見た目の蝶々結びのバランスが悪い。
それ以上に問題なのは、長すぎると先端が地面についてしまうこと。
自分が踏んだり他人に踏まれたりして、転ぶ危険性もあるので、何とかしたいですよね。
今回は、長い靴紐を短く切って使いやすくする方法について。
やってみたので手順を写真付きでじっくりお伝えしますね。
切るのめんどうなら、その前に要チェック。結び方でも解決できますよ
靴紐はいきなりハサミで切って短くしてもいい?
長い靴紐に、イライラする気持ちはよーくわかります。
でも、ちょっと待って。
いきなり切らないでくださいね。
なぜなら、靴紐の先端がボサボサしてしまうから。
靴紐の先っぽは、少し細くなっていて、プラスチックや金属で覆われていますよね。
この部分の名前は「アグレット」と言います。
覚えなくても大丈夫ですが笑、この記事の説明では使いますので、どの部分かだけは把握しておいてくださいね。
アグレットの役割は2つ。
靴紐がほつれないようにすることと、靴紐をシューズの紐を通す穴(アイレットと言います。覚えなくて大丈夫)に通しやすくすること、です。
特にプラスチックのアグレットは、靴紐を切る前に処理してあげたほうがずっと楽なのです。
先に靴紐を切ってしまい、靴紐を通すのに苦労して、先端にセロハンテープを巻きつけた。なんて心当たりありませんか?
今度こそ、その代わりにできる方法を紹介しますので、試してみてくださいね。
靴紐を切る時に準備するもの
靴紐を短く切った先端の、プラスチック製アグレットの代わりになるのは、熱収縮チューブです。
手順は3ステップ
- 熱収縮チューブを靴紐に通す
- 加熱して収縮させてアグレットを作る
- 靴紐をカットする
これだけです。
熱収縮チューブは色々な太さがありますので、靴紐に合わせた太さを選んでくださいね。
選び方は、短くしたい靴紐のアイレットの直径(断面ですね)を測ってみてください。
私が今回使った靴紐は約2mmでした。
なので、収縮後の内径が同じくらいのものならば、同じようにできる可能性が高いです。
収縮前の内径が大きい方が、最初に靴紐へ通す時がラクなのですが、収縮しないとシューズの穴に通しづらくなってしまいます。
今回使用したのはこちら。
- 収縮前の内径:3.6±0.3mm
- 収縮後の内径:1.8mm
そして、他に準備する道具はこちら。
- ハサミ
- 加熱するもの(チャッカマンなど)
- 瞬間接着剤
今回購入した収縮チューブはドライヤーで75度以上の温度で加熱すれば収縮する、と書いてありましたが、よりしっかり加熱したいのでチャッカマンを用意しました。
熱収縮チューブを使ってアグレットを作る
さて、作業開始です。
チューブをカットする
パッケージから取り出した熱収縮チューブはこんな状態です。
びよーん。
これを、アグレットの長さにカットします。
収縮するのでは?と予想し、少しだけ長めにしてみました。
熱収縮チューブを通す
そうしたら、カットした熱収縮チューブを靴紐に通します。
靴紐を切りたい位置までチューブを移動させてくださいね。
平ひもの場合は、幅を半分に折るなどして、少しづつチューブをずらしていくのがコツです。
靴紐の先を固定しておく
この後、熱収縮チューブを加熱するのですが、片手にチャッカマンもしくはドライヤーなどの加熱用具を持つので、もう片方の手だけで熱が加わる靴紐を持つのは危険です。
最初いったん片手にドライヤー、片手に靴紐で加熱してみたのですが、ドライヤーの熱風で飛ばされてうまく加熱できませんでした(涙)
そこで、思いついたのが、靴紐の先の片方を固定しておくことです。
上の写真では2リットルのペットボトルを使っています。
そして、反対側の先端を、指でつまみます。
加熱する
熱収縮チューブに炎をあてて加熱します。
チャッカマンは直火なので、くれぐれも火傷や燃え移りに十分注意しながら行ってくださいね。
加熱は、ゆっくり、靴紐を回しながらチューブ全体に熱が行き渡るようにします。
チューブが収縮したら、加熱完了です。
収縮するとチューブが中の靴紐にくっつく(張り付くわけではないです)状態になり、チューブを通した部分の色が、加熱前と少し変わります。
冷ます
加熱したばかりの熱収縮チューブは当然ですが、熱いです。
柔らかくなっているので、常温になるまで冷まします。
靴紐を切る
熱収縮チューブの部分が冷めたら、靴紐をカットします。
チューブの先端ギリギリの位置で切ります。
断面に瞬間接着剤を入れる
切った後の断面はこんな感じです。
チューブは収縮していますが、中の靴紐に接着されているわけではないです。
そのため、チューブの抜け防止に、断面に瞬間接着剤を入れます。
反対側の断面にも少し垂らしておくと、なおよいです。
できあがり
これで、完成です。
写真の上が、靴紐を切る前の先端、下が今回処理した先端です。
熱収縮チューブで処理した方が少し太いですが、見た目はきれいにできました。
その、断面がちょっと太いのが気になって測ってみました。
うーん・・・4ミリ弱ありますね。
あまりうまく収縮できていないみたい。残念。
もう少し加熱してもよかったかもしれないです。
まあ、使えればいいのです、ということで、シューズの紐通し穴に通してみました。
写真近づけすぎてボヤけていますが、通すことはできました。
あぁ、よかったー。
おわりに
長い靴紐を切って短くするために、先端部分の処理をしてからカットする手順を紹介しました。
加熱するので、慎重に行う必要はありますが、手順自体はシンプルです。
なお、動きが激しいスポーツなどでアグレット自体が割れてしまうこともあります。
この場合は、熱収縮チューブを靴紐に通すのが少し大変かもしれませんが、靴紐を幅半分などに織り込んでピンセットで入れてみてくださいね。
こだわりの靴紐をベストな長さで。
より快適に、お気に入りの靴を履きこなしてくださいね!
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