高尾山の紅葉が見られるルートでおすすめのコースは何号路か、混雑を避けられる経路があるのかをご紹介します。
高尾山の紅葉は、11月中旬から下旬が見ごろになることが多いです。
1年中人が多い高尾山ですが、特に紅葉シーズンは最も混雑する時期。
紅葉が美しいコースと、混雑を避けやすいルートについて、紹介します。
定番は1号路ですが、山は登ったら降りてこないと行けないので、往復でどこを通るかを検討しておくことをおすすめします。
片道で紅葉を楽しんで、帰りはケーブルカーというのありですね。もちろん逆もしかりです。
高尾山の紅葉ルート・コースのおすすめは?
高尾山の紅葉が見られるルート・コースのおすすめはどこでしょうか。
最も綺麗に見られる場所は、ケーブルカー、1号路と薬王院、高尾山頂です。
高尾山は、人工林ではなく自然林が多く広がっていて動植物の種類が多いため、紅葉の具合も場所によってさまざまです。
高尾山の紅葉で最も有名なのは、真っ赤に色づく「もみじ」。
もみじが美しい場所はなんと、季節に関係なく高尾山散策の王道ルートなのです。
では、順番に紹介していきますよ。
まず、ケーブルカーは、楽に高尾山頂を目指すためだけのものではないのです。
ケーブルカーが通る場所自体が紅葉の見所なので、乗る時は、できれば窓側を確保してくださいね。
その代わり、混雑は必至。
詳しくはこちらで紹介しています。
次に、1号路と薬王院です。
ケーブルカーが混雑しすぎている時は、1号路を登った方が早いくらいです。
1号路の入口から、もみじが迎えてくれます。
路面は舗装されていますが、途中には急な坂道も。焦らずゆっくり歩きましょう。
高尾山口駅から1号路を登っていくのでしたら、ぜひ金比羅台へ寄ってみてください。
ケーブルカーの駅との中間くらいの場所にあります。
金比羅台は、高尾山にある展望台の中でも、唯一、東側が望める場所です。
紅葉の季節は空気が澄んでいるので、スカイツリーまで見えることもありますよ。
そして、もちろん紅葉も綺麗な場所です。
休憩所としてベンチもありますので、ケーブルカーに乗らずにがんばって歩いてきたご褒美として、景色を堪能してきてくださいね。
さて、その先1号路を進んでいくと、ケーブルカーに乗ってきた人たちと合流します。
赤や黄色に色づく木々がたくさんありますので、そのまま進みましょう。
薬王院の紅葉も素晴らしいです。
白い仏舎利塔、山門や大師堂、本社の周辺、書院のあたりなど。
境内はもみじが多く、どこかしらが赤く染まっていますよ。
薬王院を出たら、高尾山の山頂まではあと徒歩20分。
山頂は天気がよければ富士山も見えるため、大人気です。
11時頃には足の踏み場がなくなるくらい、みなさんがシートを敷いてくつろいでいます。
山頂が混雑している時は、もう少しだけ先へ歩いていきましょう。
「ここから奥高尾」とあり、軽装で出かけると驚くかもしれませんが、あと10分なら大丈夫。
階段を下っていきます。
目指すはその名も「もみじ台」です。
もし土日祝日で朝9時半くらいでしたら、細田屋さんという売店が開店しています(平日は10時から)。
高尾山頂にある売店はたいてい10時開店です。
細田屋さんで、ひと足お先に名物のなめこ汁でもいただきながら、紅葉のある風景を堪能しましょう。
ここまでが、高尾山の王道の紅葉コースです。
とはいえ、山なので標高差があり、紅葉のピークは場所によってずれることも。
たとえば、ケーブルカーの紅葉がピークの頃は、山頂の紅葉は散り始めています。
自然のことなので、出かけた日に出会える紅葉の様子を楽しまれてくださいね。
高尾山の紅葉は何号路で見られる?
高尾山の王道の紅葉コース・ルート以外では、何号路で紅葉が見られるのでしょうか?
高尾山の特徴のひとつは、1号路の尾根を挟んだ北側と南側で、植物の種類が変わることです。
また、それぞれのコースに特徴があるため、風景もさまざまです。
4号路
1号路の北側にあたる4号路には、落葉する木々があり、紅葉が見られます。
秋らしい風景が楽しめるルートです。
黄色く色づくのは、イヌブナとブナの葉。
高尾山で見られる、というのが特徴なのです。
イヌブナやブナが他の場所よりも低い標高の場所で、すぐ近くに見られるというのは、高尾山ならではなんですよ。
そして紅葉シーズンでなくとも、高尾山唯一の吊り橋があることで1年中人気のコースが4号路です。
吊り橋と紅葉のある風景を、写真に収めてくるのもいいですね。
稲荷山コース
こちらは、高尾山の自然研究路ではなく、1号路よりは南側に位置しますが、紅葉はあります。
テーマは「四季折々」のコース。
もみじも色づきます。
舗装されていないハイキングコースです。
4号路と同じく、秋らしさを満喫できますよ。
木の実や、時期によっては冬の渡り鳥もみられます。
3号路
1号路の南側にある3号路は、常緑樹が多く年中青々としていて、残念ながら紅葉は望めないです。
普段から人が少なめで、混雑が苦手な人にはおすすめのコースです。
起伏も少なくて歩きやすいですよ。
紅葉は山頂などで堪能して、帰りに静かな道を歩きたい人は、ぜひ行ってみてくださいね。
6号路
琵琶滝と水があるコースで、テーマは「森と水」。
うっそうとした森の中を歩くコースなので、紅葉は望めないです。
沢に沿ってルートがあるので、特に夏は涼しく、年中人気が高いコースなので、紅葉シーズンは登り一方通行の時間帯が設けられることもあります。
2023年は10月28日(土)から12月3日(日)まで、朝8時から午後2時までの間は、6号路は登りのみで下ることはできません。
高尾山の紅葉ルート・コースで混雑をなるべく避けるには
高尾山の各コースを紹介してきましたが、混雑をなるべく避けて紅葉を楽しむにはどうすればいいでしょうか。
とにかく早い時間に出発するのがいちばんです。
始発など、できる限り早い電車で高尾山口駅へ向かいましょう。
そして、紅葉が見たいルートを優先して登り、帰りは空いているルートで戻ってくるのが得策です。
紅葉シーズンのおすすめルート 登り編:紅葉優先で
- 朝7時30分までに高尾山口駅着
- ケーブルカーの紅葉がピークの時期は、始発のケーブルカーに乗車
- ケーブルカーの紅葉時期よりも早い場合は、1号路へ。金比羅台に寄る
- ケーブルカー高尾山駅から先は、1号路〜薬王院を経て高尾山頂へ
- 体力と時間に余裕があれば、もみじ台へ
- もみじ台もしくは高尾山頂で休憩してから下山開始
下り編:混雑具合と体力に合わせて選ぶ
- 下りのケーブルカーを利用する場合は、12時過ぎたら行列覚悟で
- 多少の混雑をいとわないなら、下りも1号路へ。登ってくる人が多くて驚くかも
- 帰りは別の景色が見たいのなら4号路へ。吊り橋も通れます
- 空いているルート最優先なら3号路へ。紅葉はないけど静かな道です
- ケーブルカーに乗らずに空いているルートで下るには、2号路経由で「上級者向け」とあるゴツゴツした登山道へ。急なので注意。琵琶滝へ出ると、残りは6号路です
- 体力に自信があれば、高尾山頂から稲荷山コースへ。さらに紅葉と秋の景色を満喫できます
おわりに
高尾山の紅葉をたっぷり楽しめるコースについてお伝えしてきました。
世界で最も多くの人が訪れる山となった高尾山。
混雑を避けるには朝早めの行動が必要ですが、行く価値は十分あります。
素晴らしい風景に出会えますように!
*もう少し近場で紅葉見るなら、こんな場所。デートにおすすめ。
スポンサーリンク