ランニングシューズの小指側に穴が開いたり破れたりしていませんか?
小指側のトラブルの原因は色々ありますが、そのうちの一つは足指がスクエア型であることです。
スクエア型は、足の5本の指の長さの差が比較的少ないタイプ。
日本人には少ないとは言われようが、このタイプに近い人はむしろ周りと悩みを共有できなくて困っていますよね・・・私もです。
つま先が真っ直線とは限りませんが、指の長さの差が少ないだけに、相対的には小指が長めな状態とも言えます。
今回は、スクエア型タイプで小指にトラブルを抱えがちな人のためのランニングシューズの選び方について紹介します。
元靴店スタッフ、小足、ランニングシューズの小指に穴が開くのが交換タイミング。そんな私が試行錯誤して分かった選び方ポイントをお伝えしますね!
スクエア型足のランニングシューズは小指への当たりをどう逃すかにかかっている
ランニングシューズに限らず、靴の爪先側には「捨て寸」という隙間が必要です。
これをどう取るかがポイントなのですが、スクエア型の場合は、小指側の空間をどう確保するかが最も大事。
ただ、小指が気になるからと言って意識が小指に集中してしまうのも、問題です。
足全体とシューズとのバランスを見ながら、小指周りに適度なゆとりを確保するポイントは大きく分けて2つ。
- ランニングシューズのつま先の形と素材
- サイズワイズ選び
順番に説明していきますね。
ランニングシューズのつま先の形と素材に注意
つま先はなるべく尖っていないものを選ぶ
まず、ランニングシューズのつま先の形に注目します。
小指側のカーブがなるべくキツくないものを選びましょう。
特に、人差し指のあたりが長いように見えるシューズは小指側が狭い可能性がありますから気をつけてくださいね。
よくわからない場合でも、もう一つ気をつけて欲しい点があります。
ランニングシューズのアッパーに切り替えがないものを選ぶ
シューズの小指周辺に切り替えがあるものは、なるべく避けましょう。まず、当たります。爪が直撃します(苦笑)。
ただし、最近はアッパーに切り替えがないニット系の素材を使うことが多いのであまり困らないかもしれません。
爪先側全体が補強されているのならいいのですが、小指の爪が届く付近で切り替えがあると、食い込みやすいです。
なんだかんだ、私も小指に穴が開くまで履いてしまいます・・・。
シューズのデザインだけで小指対策をするのには限度があります。なので、続いてはサイズ選びについてです。
スクエア型足の人はランニングシューズは少し長めでもOK!
ワンサイズ大きめシューズでもいいけど条件あり
スクエア型で小指が気になる人の場合、ランニングに限らす普段の靴も自然と大きめを選ぶ傾向にあります。
スクエア型で小足の私は、22.5センチの足でランニングシューズは23.5センチを履いています。
それで、靴の爪先側の捨て寸(隙間)は、指1本分だとか言われてもピンとこないんですよね。
「2本分くらい開いてますけど何か?」って(笑)
私もずーっと不思議で仕方なかったのですが、靴店で多くの人の足を見ていくうちに分りました。
これでいいんです。
小指が靴に当たりやすいのがスクエア型足だから、という理由ならば、もう優先するしかないのです。
ただし、一般的に考えるよりもつま先が長いシューズを履いているという自覚は必要です。
自覚と言っても、足をしっかり持ち上げないと躓く可能性が人よりも高いですよ、という程度のことなのでご安心を。
大きめサイズ(長さ)のシューズは多くの人が無意識に選んでいると思うのですが、これでは小指以外の問題が発生しかねないので、更なる対策が必要です。
どうすればいいのでしょうか?
サイズを上げる代わりにワイズ対策をしっかり行おう
ランニングシューズに限らず靴の大きさを決める2大要素は、サイズ(長さ)とワイズ(太さ)です。
ワイズって何?
サイズは5ミリ刻み。
ワイズはアルファベットで表示します。
ワイズ表記のアルファベット。右へ行くほど細くなります。
EEE→EE→E→D→C→B→A→AA
サイズとワイズの掛け合わせをすると、靴の大きさはたとえば「23.5E」とか「24.0D」という表し方になります。
小指対策でサイズアップした分、ワイズがゆるくなる
さて、小指が当たらないようにサイズ大きめのシューズを選んだ時に発生する問題は、太さも太くなってしまうということです。
シューズの長さだけ長くなればいいのでしょうけれど、そうはいきません。
つまり、23.5Eのところを24.0Eにすると、横幅が緩くなるのです。
ゆるすぎるシューズは足にとっていいことなしです。
せっかく逃した小指が、靴がゆるすぎるせいで足が靴の中でぐらぐらして結局シューズへぶつけてしまうことなります。
大きめランニングシューズの小指対策2つ!
2つのアプローチを紹介します。
同じ長さでも細めのシューズを選ぶこと、そして、靴紐を適切に締めることです。
細めモデルを履いてみる
足の小指周りにはしっかり隙間を取り、ランニングシューズの他の部分の余裕はほどほどにしたいので、ワイズが選べるシューズの場合は、同じ長さの細いタイプを試着してみましょう。
太い方のワイズ展開をしているシューズメーカーの方が多いのですが、細いタイプの選択肢があるのは、アシックスとニューバランスです。
アシックスはナロータイプを用意しているモデルがありますので、お店の方に聞いてみてくださいね。
ニューバランスはDワイズが標準のところ、Bワイズもあります。
この足、長さを長くした代わりにBワイズという細めを履いています。
これでも小指はぎりぎりなのですが、シューズの中で足がぐらつかないので、小指への当たりはあるものの、痛みやトラブルにはならず、快適に走れています。
同じ長さでDワイズだと、中央の高の黒い部分がこの半分くらいの細さになってしまって、ぶかぶかだったので、あえてこちらの細めBワイズを選んだ次第です。見た目はパツパツに見えるかもしれませんが、、、大正解でした!
実際の足が太いか細いかよりも、長さを大きめにした分は必ず太いシューズを手にしていることになるので、選べる場合は細めのシューズを試してみてくださいね。
靴紐をきちんと締めて足に合わせる
多少の幅なら、靴紐を適切に締めることで対応ができます。
紐を結びっぱなしで脱ぎ履きできたら、ゆるすぎます。靴の中で足がぐらついているはずですよ。
ただし、ぎゅうぎゅうに締めればいいわけではありません。
ランニングシューズの場合は、着地した時の足には歩く時の3倍体重が掛かると言われているので、締めすぎると瞬間的にキツすぎてしまいます。
足に沿わせるくらいに締めるのがコツです。
スクエア型は爪先側にゆとりを持たせる
そしてスクエア型足さんの大事ポイントは、爪先側の紐は特に、ほんの気持ち余裕を持たせることです。
中央部分は甲の高さによって締め具合が変わります。盛り上がっているなぁと思う人はここもあまり締めすぎずに。偏平足だな、甲が薄いなと思う人は多少絞めましょう。
最後に足首側は苦しくない程度にしっかりめに。
もし紐が余るようでしたら、ここから結び方をチェックしてみてくださいね。写真付きで細かく説明しています。
踵周りがしっかり固まると、小指周りのゆとりがキープできるので、もう痛い思いとはさよならです。
おわりに
スクエア型タイプの足でのランニングシューズの選び方についてお伝えしてきました。
小指問題を抱えている人がほとんどですので、小指側にいかに余裕を持たせるかがポイント。
デザイン的につま先が尖りすぎない、アッパーに切り替えがないものを選びたいです。
多少長さが大きめのシューズを選ぶのはアリです。
ただし、その分太めのシューズになる可能性大なので、
- 選べれば細いワイズのシューズを試す
- 靴紐を足の形状に合わせて締める
- 特に爪先側は締めすぎない
という対策も行いましょう。
ランニングシューズの小指問題から解放されますように!
▼関連記事▼
ランニングソックスでランニングシューズをさらにフィットさせる!
足サイズ計測アプリzozoマットを使ってみた!ランニングシューズ選びにも便利でおすすめ
スポンサーリンク