傘の撥水を復活させるドライヤーの使い方 あてる時間と距離、コストは?

傘とドライヤー 日常の小ワザ

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お気に入りの傘が雨をはじかなくなっていませんか?

数年愛用している折り畳み傘の撥水効果がだいぶ落ちてきたけれど、壊れたわけではないから捨てるにはもったいない。

撥水スプレーはムラができるらしいと聞いて、もっと簡単にできる方法はないか調べてみたところ、ドライヤーがよいらしい、と。

ドライヤーなら家にあるし、すぐにできそう。

早速使ってみましたので、傘にドライヤーをあてる時間、距離、コスト、どれくらい撥水効果が復活したかをお知らせします。

ドライヤーを使う前に傘を乾かす

まず、傘は乾かしておきます

もし汚れが気になるようなら、あらかじめ洗ってから乾かしておくとなおよいです。
お風呂のシャワーでざっと流すだけでも少しは取れます。

傘の水分をしっかり切るためには、傘を下向きにして、開いたり閉じたりを繰り返します
傘全体を振ったり、地面にトントン打ち付けても水分はあまり落ちません。
さらに、傘の骨組みに余計な振動を加えてしまい、壊れる原因になるので、しないように気をつけましょう。

水分を払ったら、傘の生地以外の部分はタオルで拭いておきます。
金属部分に水分が長時間残るとサビの原因になるからです。
サビが傘の生地に付くと取れなくなってしまいますからね。

あとは、傘が乾くまで、開いて室内で干しておきましょう。

ドライヤーの熱風をあててみた

家にある髪を乾かすドライヤーを準備します。

傘は開いて下向きに。
普段傘をさすのとは反対向きですね。

傘の撥水加工は表面にされているのですが、遮光傘以外でしたら裏面から熱をあてても大丈夫です。

さて、ドライヤーの温風をあてていきますよ。

傘のどの部分からあて始めたかわかるようにするために、傘の「ネーム」と呼ばれる部分がついているところからスタートしましょう。

傘のネーム

1枚づつの生地のことは「小間(もしくは駒)」と言います。
今回は、8本骨の傘で行なっているので、小間は8枚。

1枚あたり、30秒くらいかけて、じっくりドライヤーをあてます。
ドライヤーと傘の生地との距離は2センチくらい
火傷しないように近づけます。

1周したら、もう1周。
2周で8分ですね。

電気代は1200Wのドライヤーなら1分あたり0.54円。
8分なら4.32円です。

わずか5円で傘の撥水機能が復活したら、超リーズナブルですよね!

ドライヤーをあてた傘は、熱が冷めるまではそのままの状態にしておきます。

ドライヤーをあてた傘 ビフォーアフターは?

ドライヤーの効果はどれくらいなのかを写真で比べてみましょう。

上がビフォー、下がアフターです。

ドライヤーをあてる前の傘 ドライヤーをあてた後の傘

上の写真よりは下の写真の方が水玉が丸く大きくて、はじいているのが分かりますね。

さらに、傘の開閉で水を軽く切った状態が、こちら。

水切り後の傘

水玉がほとんど落ちました。

たったこれだけでできるなら、1回限りではなく、次に弾かなくなってきた時は早めにドライヤーで復活、したいですね。

なぜ撥水加工が復活するの?

このドライヤーを使う方法は、ビニール傘には使えないです。
布地の傘限定なのですが、どうしてなのでしょうか?

傘の布地の多くはポリエステルで、表面に撥水加工がしてあります。
撥水加工とは、水を弾く機能のこと。

傘の生地の表面に使う撥水加工は、主にフッ素系のものが使われています。
このフッ素樹脂は、短い毛のように立っている状態で、弾く効果を発揮します。
ところが、摩擦や汚れによって寝てしまうと、弾く効果が発揮できなくなってしまうのです。

ドライヤーの熱を傘にあてるのは、寝てしまったフッ素樹脂を起こしてあげること。
熱を加えるという意味では、アイロンを当てるのがさらに強力ですが、ドライヤーよりも熱くなるので扱いが難しくなります。

ただし、ドライヤーでもアイロンでも、熱をあてて撥水効果を復活できるかどうかには、限度はあります

使い込んだ傘の場合、畳んだり傘立てに入れたり、かなりの摩擦が起こっているはず。
樹脂が寝てしまうだけではなく、取れてなくなっている可能性大です。

雨を全く弾かないくらいになってしまった傘には、熱をあてても撥水機能の復活は期待できないでしょう。

ちなみに、傘の生地の裏面には防水加工がされています。
防水加工とは、水を通さない機能のことです。

だから撥水効果が衰えた傘でも、裏面の防水加工によって雨が染み出してこないようになっているのですね。

生地を縫い合わせている縫い目や、生地が破けてしまったら、雨漏りもやむを得ないですが(笑)

まとめ

雨をはじかなくなってきた傘の撥水効果を復活させるために、ドライヤーを使った様子をお伝えしてきました。

1回やってみれば、とっても簡単。
乾かしてある傘なら、10分もあれば5円もかからず完了します。
今後はこまめにドライヤーをあててあげましょう。

お気に入りの傘、長く愛用してあげてくださいね。

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