警備担当の元警察官が箱根駅伝ランナーへ!日本大学の前田喜太平選手はどんな人?

日比谷公園の芝生 箱根駅伝

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箱根駅伝の沿道の警備をしていた警察官が箱根駅伝の魅力にとりつかれて、警察官から箱根駅伝ランナーなった、という話があります。

日本大学出身のの前田喜太平(まえだきたへい)さんです。

前田喜太平さんの

  • 警察官から箱根駅伝ランナーへ転身したきっかけ
  • 箱根駅伝での成績
  • その後

について調べてみました。

元警察官が箱根駅伝を走ることになったきっかけ

前田喜太平さんは、1921年の箱根駅伝第2回大会当時は警察官でした。

箱根駅伝の日比谷のあたりの沿道警備を担当していたそうです。

ところが、箱根駅伝を走る選手と共に、走り出してしまったとのこと。

沿道の応援がものすごくて思わず走り出してしまったんですね。

当時は警察官として職務にあたっていたのですが、この走り出してしまったことで、現場は相当混乱したとのこと。

当時のコースは日比谷公園音楽堂前がスタート・フィニッシュなので、大変な盛り上がりと混乱になったのでしょうね・・・。

前田喜太平さんは責任をとって警察官を辞職しました。

その後、日本大学を受験し見事合格。

翌年から4年間のうち3回、日本大学の選手として箱根駅伝を走ることになりました。

このエピソードを聞いて驚くのは、前田喜太平さんの決断力と行動力ですね!

ウィキペディアによると、第2回箱根駅伝は1921年1月8日・9日に開催されています。

翌年の第3回大会は1922年1月7日・8日開催。

第3回大会を走るためには、日本大学に1921年4月入学するとして、その前に受験している、ということになります。

警察官を辞職してから受験まで1ヶ月か2ヶ月しかなかった、ということですね。

警察官という職を手放しても後悔しないくらいの感動を、箱根駅伝の盛り上がりから受けたのでしょうね。

しかも日本大学の陸上競技部創部は、1921年です

日本大学に陸上競技部が作られることを知って受験したのだとしたら、前田喜太平さんは情報通でもありますね!

前田喜太平選手の箱根駅伝の成績

前田喜太平選手の箱根駅伝の成績をチェックしてみましょう。

以下、記録については箱根駅伝公式サイトの掲載情報です。
https://www.hakone-ekiden.jp/record/record06.php?rid=304

  • 第3回 1922年:10区:10位 2時間13分41秒
  • 第4回 1923年:10区:8位 1時間48分23秒
  • 第6回 1925年:2区:1位 1時間18分53秒

第3回大会は、日本大学が初参加した箱根駅伝です。

前田喜太平選手はアンカーで10区を走っています。

10チームが参加していて、区間順位とチーム順位はいずれも最下位でした。

第4回大会は9チームが参加しています。チームは最下位でしたが、前田選手は区間8位。

当時のコース詳細はわからなかったのですが、もしコース変更がなかったとしたら、同じ10区を走った1年前よりも25分もタイムを短縮しているのはスゴイですね!

第5回は日本大学は箱根駅伝に参加していません。

第6回大会は、参加10チーム中、日本大学7位になりました。

初の最下位脱出という記念すべき大会です。

そしてこの時、前田選手は2区を走り、区間賞を獲得しています。

往路優勝した中央大学の2区の選手(中川英男選手、1時間18分54秒)とは1秒差です。さぞかし白熱したことでしょうね。

こうして見ていくと、前田喜太平選手は、元警察官からのランナー転身も素晴らしいのですが、日本大学の元祖駅伝男、と呼んでもいい存在と言えそうですね!

前田喜太平選手のその後は

前田喜太平選手の卒業後については、紐づいている情報をみつけることはできませんでしたが、帝京大学の関係者に同姓同名の人を見つけました。

こちらにお名前が掲載されています。
https://www.teikyo-u.ac.jp/topics/2021/1210

帝京商工附属中学校について調べてみると、1951年から1970年までの帝京大学中学校の校名でした。

この期間に校長に就任している可能性は、年齢的にありえそうです。

前身の帝京中学校は、1943年(昭和18年)に設立しています。

当時の理事にも前田喜太平さんのお名前があった模様です。(下記12ページ)
https://www.teikyo.ed.jp/material/pdf/information/2022/kifukoui_2022.pdf

おそらく日本大学の箱根駅伝ランナーと同一人物ではないかなと思います。

もしそうなら、ひょっとしたら中学校で駅伝の素晴らしさを説いていたかもしれませんね。

まとめ

箱根駅伝の警備をしていた警察官が選手と一緒に走りだしたことから、箱根駅伝ランナーに転身したと言われる前田喜太平選手についてご紹介してきました。

2024年に箱根駅伝は第100回を迎えますが、今回のエピソードは第2回大会でのできごと。

箱根駅伝は今も昔も大人気なのですね!

第100回大会は現場の混乱なく大いに盛り上がりますように。

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