2024年1月、大迫傑選手がパリオリンピック最終選考会となる東京マラソンではなく、ボストンマラソンを走ると決めたことが話題になりました。
彼が東京マラソンよりも走りたいと思ったボストンマラソンとはどういう大会なのかを、ご紹介します。
それを踏まえた上で、大迫傑選手が選んだ理由を予想してみたので合わせてお伝えします。
大迫傑選手とボストンマラソンの関係は
大迫傑選手とボストンマラソンとの関わりは、2017年にさかのぼります。
大迫選手の初めてのフルマラソンが、ボストンマラソンでした。
初フルマラソンを2時間10分28秒で完走、3位に入賞し、当時も話題になりましたね!
なので、2024年に参加すると彼にとっては2回目のボストンマラソン参戦になります。
フルマラソンでこれまで2回以上走っているのは東京マラソンだけなので、やはりボストンマラソンは特別な大会だと言えそうです。
ボストンマラソンはどんな大会?オリンピックよりもすごい?
ボストンマラソンがどんな大会で、どうすごいのかというと、歴史の長さとメジャー大会であることが挙げられます。
またペーサーがいない、公認コースでないからこそ生まれる勝負も魅力です。
順番に説明しますね。
歴史と伝統のボストンマラソン
ボストンマラソンは毎年開催されているフルマラソンの大会の中で、もっとも歴史が長い大会です。
毎年4月の第3月曜日にアメリカのボストンで開催されています。
2024年には第128回目を迎えます。
ボストンマラソンの第1回大会は1897年4月19日。
ちなみに箱根駅伝の第1回大会は1920年2月14日。
なので、箱根駅伝よりも20年以上も古いんですね・・・。
これだけでも十分すごい大会だと言えますね。
さらに、歴史が長いだけでなく、初めて女性ランナーが公式に走った大会でもあり、初めて車椅子ランナー部門が設けられた大会でもあります。
またアボットワールドマラソンメジャーズ(AWMM)という世界6大マラソンのうちの1つにも入っています。
なお、東京マラソンもAWMMの1つですが、6つ目の大会として2013年大会から加入しているため、やっぱり歴史という意味では差がつくのは仕方ないですね。
ボストンマラソンにはペーサーがいない
ボストンマラソンには、レースの途中までのペースを作るペーサーがいません。
最近のテレビ中継でよく目にする、30kmまではペーサーについて集団で走り、ペーサーが役目を終えたらペースアップする、といったことはボストンマラソンでは起こらないのです。
ペーサーがいない大会といえば、世界選手権やオリンピックです。
ボストンマラソンはペーサーがいないという意味ではオリンピックと同じ。
ペーサーの力を借りることなく、純粋な勝負ができるという意味でも、ボストンマラソンは大迫選手の言葉通り「ワクワク」できる大会ですね。
公認コースではない
ボストンマラソンのコースは公認コースではないため、もし世界最速のタイムが出ても世界記録にはなりません。
それでも現存する世界最古から続く伝統の大会には、世界のトップランナーが集います。
決して簡単ではないコースを誰が先にフィニッシュするか。
タイムに関係なく強さが求められるので、トップ選手にとっては勝負に集中できる場だと言えます。
観る側としても、タイムがどうとか順位がどうといった色々な事情があるよりも、単純に誰が勝つかの流れが見れるのでやっぱりワクワクしますね!
ボストンマラソンで優勝した日本人は?
ボストンマラソンで優勝したことがある日本人は2023年までで8名で、すべて男性です。
有名なのは、日本人唯一の2回優勝経験がある瀬古俊彦さん。
そして直近で優勝した日本人選手といえば、2018年の川内優輝選手です。
川内選手はボストンマラソン優勝後にプロランナー宣言をしていますし、ボストンマラソン優勝者は世界中でも大人気です。
オリンピック勝者とボストンマラソンの覇者、どちらがより名誉なことなのかは比べることではないかもしれませんが、それくらいスゴイことだと認知されているのです。
大迫傑選手がボストンマラソンがワクワクする方だと言った理由を考えてみた
See you In BOSTON….ワクワクする方を選んだ、東京だと面白くないじゃん。
明日朝5:00amスケッチブックで話しますね。https://t.co/mora6qckIc pic.twitter.com/1O51OWMQz6
— suguru osako (大迫傑) (@sugurusako) January 17, 2024
2024年パリオリンピックの前に、オリンピック代表選考の場としての東京マラソンではなく、より「ワクワクする方」としてボストンマラソンを選んだ大迫選手。
ここまでの内容を踏まえて、彼にとってボストンマラソンがワクワクするという発言の理由を予想してみました。
- タイムだけに縛られたくない
- 純粋に世界のトップ選手と勝負したい
- オリンピックだけが全てじゃないということを示したい
- ボストンマラソンで優勝したい
- マラソンキャリアの原点回帰の場として
人と同じレールの上に乗る人生では、おもしろくないですものね。
表現は難しいのですが、2024年1月現在の大迫選手にとって、しがらみなく自分のために思いっきり走ることができるのが、ボストンマラソンなのでしょうね!
まとめ
2024年パリオリンピックイヤーの1月に、大迫傑選手が五輪代表選考会である東京マラソンではなくボストンマラソンを選んだ理由をさぐってみました。
ボストンマラソンの魅力として
- 歴史と伝統
- ペーサーがいない
- 公認コースではない
があり、
- 優勝することは世界的にも名誉なこと
- 大迫選手の初フルマラソンの場であること
- マラソンはオリンピックが全てではない
ということも、大迫選手がボストンマラソンを選んだ理由に関わっていそうです。
とにかく、2024年のボストンマラソンがものすごく楽しみです!!
観る側も一緒にワクワクしちゃいそうです♪
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